ネバドデルルイス泥流災害(読み)ネバドデルルイスでいりゅうさいがい

最新 地学事典 の解説

ネバドデルルイスでいりゅうさいがい
ネバドデルルイス泥流災害

Nevado del Ruiz mudflow disaster

1985年11月13日,南米コロンビアの標高5,400mの成層火山(ネバドデルルイス)の噴火に伴って発生した泥流災害。140年ぶりの1985年噴火は,1年前の火山性地震発生,5日前の微動発生の後,9月11日の水蒸気爆発で始まった。主噴火は11月13日21時08分~22時45分,噴煙柱高度12kmに達する軽石噴火に小型火砕流発生を伴い,氷帽の急速な融解で泥流を誘発した。Arenas火口近くに源を発するAzufrado川には多量の火砕物が供給されて最大の泥流が発生,標高差約5,000mを下って東麓のArmero市をほほ壊滅した。人口29,000人のうち犠牲者21,000人。泥流は北西麓のChinchina市・北東麓のMariquita市にも流下,死者総計24,740人,負傷者5,485人,崩壊家屋5,680戸,被害者総数17万人であった。この火山噴火災害は,死者数では史上4番目,20世紀ではPelée火山(1902年,28,000人)に次いで2番目にランクされる。事前精度の高い噴火災害予測図が公表されながら有効に活用されず,ほぼ予測通りの結果となり,防災上大きな問題を投げかけた。新噴出物はデイサイト質(SiO2が60~63%,有色斑晶鉱物に単斜輝石・直方輝石・雲母角閃石を含む),総噴出量約0.8km3,特に大規模な噴火ではなかった。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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