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水蒸気爆発 すいじょうきばくはつ phreatic explosion

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水蒸気爆発
すいじょうきばくはつ
phreatic explosion

爆発的噴火のうち,マグマやこれに由来する本質物質は地表に出てこず,水蒸気が火山体を構成する古い岩石(類質物質)を吹き飛ばす噴火。地下水などが地下のマグマで温められ急激に膨張することによって起こると考えられる。

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知恵蔵2015の解説

水蒸気爆発

水蒸気などの気体と古い岩石の破片だけが放出される爆発的な噴火。加熱された地下水などによる。マグマが海水や地下水と直接接し、水が急激に気化して爆発する現象をマグマ水蒸気爆発と呼ぶ。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

すいじょうき‐ばくはつ【水蒸気爆発】

水が熱せられて急激に気化し、高温・高圧の水蒸気となることによって引き起こされる現象。特に、マグマの熱で付近の地下水が気化して、大量の水蒸気が発生して圧力が急速に上昇し、火口や山体が破壊されることによって起こる噴火のこと(水蒸気噴火)。マールを形成したりするが、溶岩の流出を伴うことはない。これに対して、マグマが直接地下水や海水に接触して起こる爆発をマグマ水蒸気爆発という。→マグマ噴火
[補説]チェルノブイリ原発事故では、原子炉内で高温になった減速材の黒鉛と冷却水が接触して水蒸気爆発が起こり、原子炉上部が破壊された。→水素爆発

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百科事典マイペディアの解説

水蒸気爆発【すいじょうきばくはつ】

火山噴火の一種で,高温高圧の水蒸気によるもの。水蒸気にはマグマ起源や地下水がマグマで熱せられた場合がある。マグマは直接には関与せず,その噴出物は古い火山体や基盤の岩石の粉砕された破片からなる。

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岩石学辞典の解説

水蒸気爆発

地下水などの表面水が爆発的に気化する際に生じる圧力で起こる火山性爆発.地下の天然水が火山の熱源に突然侵入する際や,熔岩流が海や川に流入する際などに起こることがあり,本質的な火山噴火物を伴わない[Suess : 1888, Cotton : 1944, 片山ほか : 1970, 渡辺編 : 1935].

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大辞林 第三版の解説

すいじょうきばくはつ【水蒸気爆発】

高温・高圧の水蒸気が噴出する爆発的な噴火活動。古い山体や火道壁を破壊し、溶岩の噴出を伴わない。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水蒸気爆発
すいじょうきばくはつ

地下のマグマからの水蒸気や地下水が熱せられて生じた水蒸気が、しだいに蓄積されて圧力を増し、ついに周囲の岩石を破壊し爆発する現象で、噴火の一種。マグマを出す普通の噴火(マグマ噴火)と異なり、既存の岩石や堆積(たいせき)物の破片だけを噴出する。水蒸気爆発では、細かい火山灰を含んだ黒色の噴煙が勢いよく火口から放出されるのが特色で、噴煙が横なぐりに地表をはうこともある。多くの噴火では活動の初期に水蒸気爆発がおこる傾向がある。
 また、マグマ水蒸気爆発は、マグマ噴火と水蒸気爆発の中間的な噴火をさすこともあるが、元来は、マグマが地下水や海水と接触することによっておこるマグマ噴火のことである。この場合火口の周囲にタフリング(円形火口の周囲に高度の低い縁(ふち)をもつ火砕丘)やマール(水際に発達する円形火口で、その縁にほとんど堆積物を伴わないもの)が形成される。
 1888年(明治21)の福島県磐梯山(ばんだいさん)の噴火災害(死者461人)は、水蒸気爆発の典型的な例である。1970年(昭和45)の秋田駒ヶ岳(こまがたけ)のように、有史以後は水蒸気爆発だけを繰り返してきた火山が、マグマ噴火をすることもある。[諏訪 彰・中田節也]

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世界大百科事典内の水蒸気爆発の言及

【火山】より

…以上のような噴火は,マグマが地表に貫入し,マグマそのものが放出されるのでマグマ噴火という。一方,火山体の浅い所に地表水が浸透し,高温ガスや高温岩体に接触して水蒸気となり,その圧力が増大して火口部分を吹き飛ばして起こる噴火を水蒸気爆発という。この場合に放出される岩片は火山体を形成していた古い岩石で,新鮮なマグマは含まれていない。…

【爆発】より

…この状態は爆風と呼ばれ,ここでは化学反応によるエネルギーの補給がないので爆風はしだいに減衰して最後には音波となる。 なお,物理的爆発の一つであるボイラーの爆発は,内圧の上昇によって容器の一部が破壊されたとき,圧力は一時解放されるが,その結果として過熱状態にある水が急速に平衡状態に戻ろうとして突沸するために起こる現象で,この形式の爆発は水蒸気爆発と総称される。そのほか,可燃性のガスや液体蒸気が開放大気中に放出され引火したときに起こる化学的爆発に蒸気雲爆発およびファイアボールがあるが,これらは本質的には可燃性混合気中の火炎伝播である。…

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