ねび勝る(読み)ネビマサル

デジタル大辞泉 「ねび勝る」の意味・読み・例文・類語

ねび‐まさ・る【ねび勝る】

[動ラ五(四)]
年齢よりも大人びている。
「黙ってお澄の真心に触れ温まっている、と云うような―・った心にもなれず」〈里見弴多情仏心
成人するに従ってりっぱになる。
「院もいと清らに―・らせ給ひて」〈少女

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精選版 日本国語大辞典 「ねび勝る」の意味・読み・例文・類語

ねび‐まさ・る【ねび勝】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 年齢よりもおとなびてみえる。また、成長するにつれて美しく整い立派になる。
    1. [初出の実例]「君はまづねびまさりて、いとめでたうてゐ給へれば」(出典:落窪物語(10C後)二)
  3. 年をとる。ますますふける。また、年をとり、成熟の度を増す。
    1. [初出の実例]「綿とりてねびまさりけり雛の顔」(出典:俳諧・五元集(1747)元)

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