ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネワール族」の意味・わかりやすい解説 ネワール族ネワールぞくNewar 古くからネパールのカトマンズ盆地に住む民族。チベット=ビルマ語族のネワール語を話し,形質的にはモンゴロイドに属する。人口約 50万~60万と推定される。職業の範囲は広く,半数が農民であり,商業にたけ,政府の重要ポストにもついており,木彫,金工にもすぐれる。インドと同じ型のカースト制度が残されており,70階層にも分れている。 13~18世紀まで盆地に君臨したマッラ王朝は,インドから移入したクシャトリヤによる支配であった。ほとんどがヒンドゥー教徒であるが,習俗にはインド仏教の影響がみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by