最新 地学事典 「ノリリスク・ドレライト」の解説
ノリリスク・ドレライト
Norilsk dolerite
エニセイ川の河口に近い東部シベリア台地にあるトラップ岩。ペルム~三畳紀に貫入した,数十m~数百mの厚い岩床状岩体で,分布面積は数十km2以上にわたる。結晶分化作用による層状構造をしており,下部には超苦鉄質岩質の所もあり,上部には花崗岩質岩石の部分もある。斑れい岩~輝緑岩質の部分が大部分で,ペントランド鉱・磁硫鉄鉱・キューバ鉱などの火成鉱床が胚胎。この付近からアナバル楯状地にかけての台地にはペルム~三畳紀の苦鉄質火山岩層も多く,その間にこのような分化岩床岩体が多数貫入している。それらの化学成分・鉱物組成などの分化経路も詳細に研究されており,KarrooやSkaergaardと似た傾向が知られ,これらを一括してノリリスク型ドレライト岩体と呼ぶ。
執筆者:黒田 吉益
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

