ペントランド鉱
ぺんとらんどこう
pentlandite
ペントランド鉱(データノート)
ぺんとらんどこうでーたのーと
ペントランド鉱
英名 pentlandite
化学式 (Fe,Ni)9S8
少量成分 Co,Ag,Cu,Pd
結晶系 等軸
硬度 3.5~4
比重 4.6~5.0
色 淡真鍮黄
光沢 金属
条痕 真鍮褐
劈開 無。四方向に裂開
(「劈開」の項目を参照)
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ペントランドこう
ペントランド鉱
pentlandite
化学組成(Fe,Ni)9S8 ペントランド鉱系列の鉱物。硫鉄ニッケル鉱とも。Fe/Ni≒5/1~6/7。コバルトペントランド鉱と連続固溶体をつくる。立方晶系,空間群Fm3m, 格子定数a0.9928nm, 単位格子中4分子含む。磁硫鉄鉱より黄色味の強い,明るい黄銅色,Agを固溶すると赤褐色味を帯びる。金属光沢,塊状,粒状。劈開{100}明瞭,裂開{111},硬度約5,比重4.6~5.0(測定値),4.956(計算値)。ビオラル鉱に交代され紫色を帯びる。ニッケルの重要な鉱石。正マグマ鉱床・苦鉄質岩中の鉱脈鉱床・スカルン鉱床・別子型鉱床・変成層状マンガン鉱床・隕石中から,磁硫鉄鉱・黄銅鉱・キューバ鉱・マッキーノ鉱・磁鉄鉱などとともに産出。アイルランドのJ.B.Pentland(1797~1873)にちなみ命名。
執筆者:青木 義和・清水 正明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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ペントランド鉱 (ペントランドこう)
pentlandite
硫鉄ニッケル鉱とも呼ぶ。特殊鋼などに用いられるニッケルのおもな原料鉱物。化学組成(Fe,Ni)9S8。等軸晶系,モース硬度3.5~4,比重4.6~5.0。真鍮(しんちゆう)色,金属光沢。へき開が{111}に発達し,肉眼では“へき開のある磁硫鉄鉱”に見える。カナダのオンタリオ州サドベリには磁硫鉄鉱,黄銅鉱,ペントランド鉱よりなる鉱石を産出する40以上の鉱床があり,世界一のニッケル産地となっている。これらの鉱床は隕石の衝突によって誘発された超塩基性マグマから分離した硫化物溶融体にニッケルと銅が濃集し(ニッケル1~4%程度),それが固結したものと考えられている。旧ソ連,オーストラリア,カナダなどにも超塩基性-塩基性岩に伴うニッケル硫化物鉱床があり,ペントランド鉱を含んでいる。
執筆者:由井 俊三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のペントランド鉱の言及
【ニッケル】より
…1751年,スウェーデンの鉱物学者クロンステットA.F.Cronstedt(1722‐65)が初めてこれから新しい元素をとり出し,Kupfernickelにちなんでニッケルと命名した。おもな鉱石はペントランド鉱,ケイニッケル鉱,針ニッケル鉱,紅ヒニッケル鉱などである。隕石中にも存在し,地球の中心部には鉄とともに大量に存在すると考えられている。…
※「ペントランド鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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