山川 世界史小辞典 改訂新版 「ノルマン人の征服」の解説
ノルマン人の征服(ノルマンじんのせいふく)
Norman Conquest
1066年ノルマンディ公ギヨーム(ウィリアム)がイングランドに侵入,征服した事件。エドワード懴悔(ざんげ)王の死後,王位継承をめぐってアングロ・サクソンの貴族ハロルド(2世),ノルウェー王ハーラル3世,ギヨームの三者が争った。侵入してきたノルウェー軍を破ったハロルドに対して,ノルマンディからギヨームがイングランド南岸に上陸,ヘースティングズの戦いでハロルドを敗死させて,ウィリアム1世として即位し,ノルマン朝を開き,集権的な封建国家の樹立をめざした。イングランド史の一つの重大な画期となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報