ノン・ノク・タ遺跡(読み)ノン・ノク・タいせき(その他表記)Non Nok Tha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノン・ノク・タ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ノン・ノク・タ遺跡
ノン・ノク・タいせき
Non Nok Tha

タイ,コンケーン地区の西端にある先史遺跡。村名をとってバンナディとも呼ばれる。石器時代から鉄器時代にいたるまで主として墓地として用いられたが若干の建物跡も存する。 1966,68年に D.T.ベイヤードらが調査。I~XI期に分けられ,I~II期は石器時代に属し縄蓆文土器のほか刻線文・彩文土器が少量あり,石斧,貝製ビーズなどの副葬品や,稲の圧痕も見出されている。 III~VII期は青銅器時代で,III期に銅斧が出現し,IV期では鋳型も発見されている。 VIII~XI期は鉄器時代のもので,墓は火葬で土器に骨を納める。墓上に墳丘をもつものも各期にみられる。放射能年代測定により銅の出現が前 3500年とされ,その古さで注目されたが,年代に関しては疑問視されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む