ノンパラメトリック推論(読み)ノンパラメトリックすいろん(その他表記)nonparametric inference

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノンパラメトリック推論」の意味・わかりやすい解説

ノンパラメトリック推論
ノンパラメトリックすいろん
nonparametric inference

数理統計学の一分野。通常は母集団は1次元ないしは2次元程度の母数 (パラメータ) θ によって特徴づけられた,母集団分布 fθ(x) を有しており,θ を扱うことを通じて母集団分布を統計推論の対象とした。これをパラメトリック推論という。これに対し,fθ(x) のような分布族を考えず,最も一般的に母集団の累積分布関数を F(x) と仮定する以外は,なんの仮定もせずに,推論を行う方式をノンパラメトリック推論という。解析的取扱いが制限されるので,取扱うことのできる統計量も,順位符号 (正負) ,連 (特定の性質が連続発生すること) など,あらい情報をになうものに限られるが,他方,母集団に対する仮定がゆるやかなので,かえって有用性が多くなるという利点もある。順位相関などは,その一例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む