数理統計学(読み)すうりとうけいがく

精選版 日本国語大辞典 「数理統計学」の意味・読み・例文・類語

すうり‐とうけいがく【数理統計学】

〘名〙 =すいけいがく(推計学)推計学の話(1949)〕

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デジタル大辞泉 「数理統計学」の意味・読み・例文・類語

すうり‐とうけいがく【数理統計学】

統計学の数学的側面について研究する応用数学の一分野。観察対象となる母集団の統計的性質を記述する記述統計学と、母集団から抽出した標本から確率論に基づいて母集団の状態を推測する推計学に大別される。

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世界大百科事典 第2版 「数理統計学」の意味・わかりやすい解説

すうりとうけいがく【数理統計学 mathematical statistics】

統計学はもともとヨーロッパでおこり,国勢調査や税収の状況,あるいは貿易の量など国家の重要事項に関するデータの集りの取扱いを意味しており,今日のものとは異なる意味をもつものであった。その後,多数数値を扱う数学的理論が開発されるに従って,数理統計学として応用数学の一分野にまで発展するに至った。それは,(1)データのもとになる集団に対する研究,(2)集団の変動の研究,(3)データの分布状況の特性を見いだすことなどを目標とする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「数理統計学」の意味・わかりやすい解説

数理統計学
すうりとうけいがく

統計学」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内の数理統計学の言及

【統計学】より


[理論統計学]
 理論統計学は,官庁統計のみならず,一般に集団的現象に関する数字データを扱う方法を考察する。それは一般に数理統計学とも呼ばれるが,数学的論理にのみ尽きるものではなく,一般に数字データの本質,その意義などを方法論的に吟味することも必要である。理論統計学の主要な分野は統計的データの分析法,および統計データの作成法の二つからなる。…

【ピアソン】より

…ケンブリッジ大学で数学を学び,ロンドン大学の教授となる。F.ゴールトンの影響により,生物学における統計的方法に興味をもつに至り,ゴールトンとともに雑誌《計量生物学Biometrika》を創刊し(1901),また近代的数理統計学の基礎を築いた。その主要な貢献としては,相関係数の定義,回帰分析の方法の確立,χ2適合度検定法の発明,〈ピアソン系分布〉の導入,統計量の大標本のもとでの〈蓋然(がいぜん)誤差〉の計算,母数推定の積率法の提案などがある。…

※「数理統計学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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