ノーサンプトンシャー県(読み)ノーサンプトンシャー(その他表記)Northamptonshire

翻訳|Northamptonshire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーサンプトンシャー県」の意味・わかりやすい解説

ノーサンプトンシャー〔県〕
ノーサンプトンシャー
Northamptonshire

イギリスイングランド中部の県。県都ノーサンプトン。ミッドランド地方南東部に位置する県で,大部分をジュラ紀岩石からなるノーサンプトン台地が占め,その北西斜面はほぼ県境に沿って急崖をなすが,南東斜面はニーン川の谷に向かってゆるやかに傾斜する。このジュラ紀の岩石は鉄鉱床を含み,イギリスの重要な鉄鉱産地を形成している。古くから人が住んでいた地域で,旧石器時代以来の遺物,ローマ時代の道路や集落跡が発掘されている。中世にはしばしば戦場となり,バラ戦争時にはヘンリー6世がノーサンプトンで敗北(1460)し,また清教徒革命時にはノーサンプトンの北北西約 20kmのネーズビーチャールズ1世が敗北(1645),以後ノンコンフォーミズムの中心地として知られた。豊かな田園地帯が広がり,主要作物は穀物,ジャガイモ,テンサイ。高地では牧畜が盛ん。狐狩の地としても有名。工業部門では皮革製靴,機械,玩具,食品,ビール醸造,衣料などの工業が立地する。面積 2364km2。人口 65万1800(2005推計)。

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