ノーブレス・オブリージ(英語表記)noblesse oblige

翻訳|noblesse oblige

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーブレス・オブリージ」の意味・わかりやすい解説

ノーブレス・オブリージ
noblesse oblige

元来はフランス語で「高貴な身分には義務を伴う」の意。封建社会においては,身分の高い者は身分の低い者を保護する義務を負っていた。この格率は近代イギリスにおいて,特に保守党の政治家たちに受継がれ,下層大衆を保護することは義務であると考えられた。 19世紀を通じて保守党政権下につくられた幾多の労働立法や社会立法はこの義務感に基づくとされている。現代では大衆民主主義論 (→マス・デモクラシー ) とのからみで,リーダーシップエリートの必要性を説く論者によって主張されることが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android