ハイハット[hi-hat]
ドラム・セットのパーツのひとつで、13インチから16インチ位の口径の小さなシンバルを向き合うように重ね合わせ、これを水平にセットして足で開閉したりスティックでショットするシンバルがハイハット。水平にセットされたときの上になるシンバルをトップ、下側をボトムという。この2枚のシンバルは同じ口径のものを組み合わせるが、トップがボトムよりやや薄いものをセットするのが普通。なお、トップとボトムの間隔は自由にセットすることができる。スティックでショットする場合は、ペダルを踏み込んで2枚のシンバルを合わせた状態(クローズ)で行うのが普通だが、この踏み込みを加減することでショット後の余韻に変化がつく。しっかりとクローズにした状態では余韻はほとんどなく、力をゆるめるに従って2枚のシンバルが触れ合う音が余韻として残るようになる。この余韻が強調される程度に踏み込んだ状態をハーフ・オープンという。これをさらに開いて、2枚のシンバルがまったく触れ合わない状態になっていることをオープンという。この場合のショットでは、トップのシンバルの余韻のみが聞こえることになる。ハイハットはスティックでショットするばかりでなく、ペダルでオープンとクローズをくり返すことでも音を出すが、ハーフ・オープンでショットし、その余韻をペダルでクローズにすることでカットするというように、2種類の演奏法を併用することもある。
出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のハイハットの言及
【シルクハット】より
…正装のとき男子がかぶる,クラウンが高く頂きが平らな帽子。トップ・ハットtop hat,ハイ・ハットhigh hat,ビーバー・ハットbeaver hatなどともいう。フランス製の絹でつくられたものが最高とされている。…
※「ハイハット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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