翻訳|pedal
ラテン語のpedalis(足の)が語源で,楽器の演奏操作の一部を足で行うために取り付けられているレバーや鍵などをいう。用途別に区分すると,(1)演奏音域の拡大や多声部操作のための足鍵盤の類。パイプ・オルガンの32鍵鍵盤,電子オルガンの13鍵鍵盤など。(2)音色音高などをセットするレバー・ペダルの類。パイプ・オルガン,ハープシコードの音列割当配合用,多段鍵盤結合用など。ハープの音高変化用7本レバー,ティンパニの音高調節用踏板など。(3)演奏中に音色,音量などに変化を与えるペダルの類。ピアノ,チューブ・ベル,ビブラフォン,マリンバなどの消音装置(ダンパー)の操作用,ピアノの打弦条件を変化させるソフトペダルやシフティングペダル,オルガンの音量変化用スウェルなど。(4)同時的多操作の補助用ペダルの類。ドラムやシンバルなどの演奏用,エレクトリック・ギターのエフェクト装置のスイッチ操作用など。(5)その他,リード・オルガンの送風用ふいごの足踏板などがある。
執筆者:白砂 昭一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
機械装置の一部で、足で操作する機構のこと。ラテン語のpedalis「足の」を語源とする。その使用はさまざまで、たとえば自転車では足でこいで得た動力をペダルから大ギア、チェーン、動輪へと伝えるし、自動車ではアクセル、ブレーキ、クラッチの作動などにペダルを使う。また古くから楽器にも多用され、鍵盤(けんばん)式、踏板式、レバー式などがあり、次のような働きをする。〔1〕発音させるもの パイプ・オルガンやチェンバロのペダル(足鍵盤)、ドラム・セットのハイハット・シンバルや、ベース・ドラムのレバー式ペダル。〔2〕調律用に音高を変えるもの ハープやペダル・ティンパニのペダル。〔3〕音色や音量を変えて表現効果を与えるもの ピアノの右ペダル、ビブラホーン、チェレスタなどのダンパー・ペダル(音の保持と停止)、オルガンのスウェル・ペダル(増音器)、ピアノの左ペダル(弱音)など。
[川口明子]
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