ペダル(その他表記)pedal

翻訳|pedal

デジタル大辞泉 「ペダル」の意味・読み・例文・類語

ペダル(pedal)

ミシン・自転車・ピアノ・オルガンなどの、足で踏んで操作する部分。「ペダルを踏む」

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精選版 日本国語大辞典 「ペダル」の意味・読み・例文・類語

ペダル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] pedal )[ 異表記 ] ペタル
  2. 足で、踏んだり押したりして操作し、機械類を作動させる部品。踏子。踏板。
    1. [初出の実例]「ペタルを強く踏んで、坂を登れば」(出典:魔風恋風(1903)〈小杉天外〉前)
  3. 楽器の足で踏む装置の一つ。それを踏むことによって、音を延長したり弱音にしたり(ピアノのペダル)、半音変化させたり(ハープ)、音高を上下させたり(ティンパニのペダル)する機能をもつ。〔モダン辞典(1930)〕
  4. オルガンやチェンバロの足で踏む鍵盤のこと。足鍵盤ペダル鍵盤

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改訂新版 世界大百科事典 「ペダル」の意味・わかりやすい解説

ペダル
pedal

ラテン語のpedalis(足の)が語源で,楽器の演奏操作の一部を足で行うために取り付けられているレバーや鍵などをいう。用途別に区分すると,(1)演奏音域の拡大や多声部操作のための足鍵盤の類。パイプ・オルガンの32鍵鍵盤,電子オルガンの13鍵鍵盤など。(2)音色音高などをセットするレバー・ペダルの類。パイプ・オルガン,ハープシコードの音列割当配合用,多段鍵盤結合用など。ハープの音高変化用7本レバー,ティンパニの音高調節用踏板など。(3)演奏中に音色,音量などに変化を与えるペダルの類。ピアノ,チューブ・ベル,ビブラフォンマリンバなどの消音装置ダンパー)の操作用,ピアノの打弦条件を変化させるソフトペダルやシフティングペダル,オルガンの音量変化用スウェルなど。(4)同時的多操作の補助用ペダルの類。ドラムやシンバルなどの演奏用,エレクトリック・ギターのエフェクト装置のスイッチ操作用など。(5)その他,リード・オルガンの送風用ふいごの足踏板などがある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペダル」の意味・わかりやすい解説

ペダル
ぺだる
pedal 英語
Pedal ドイツ語
pedale イタリア語

機械装置の一部で、足で操作する機構のこと。ラテン語のpedalis「足の」を語源とする。その使用はさまざまで、たとえば自転車では足でこいで得た動力をペダルから大ギア、チェーン、動輪へと伝えるし、自動車ではアクセル、ブレーキ、クラッチの作動などにペダルを使う。また古くから楽器にも多用され、鍵盤(けんばん)式、踏板式、レバー式などがあり、次のような働きをする。〔1〕発音させるもの パイプ・オルガンやチェンバロのペダル(足鍵盤)、ドラム・セットのハイハット・シンバルや、ベース・ドラムのレバー式ペダル。〔2〕調律用に音高を変えるもの ハープやペダル・ティンパニのペダル。〔3〕音色や音量を変えて表現効果を与えるもの ピアノの右ペダル、ビブラホーン、チェレスタなどのダンパー・ペダル(音の保持と停止)、オルガンのスウェル・ペダル(増音器)、ピアノの左ペダル(弱音)など。

[川口明子]

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