20世紀西洋人名事典 「ハインリッヒカロ」の解説
ハインリッヒ カロ
Heinrich Caro
1834.2.13 - 1910.11.10
ドイツの有機科学者,化学工業家。
ポーランドのポズナン生まれ。
裕福な穀物商人の家に生まれ、1842年にベルリンに移る。ギムナジウムで染色師としての職業教育を受けながらベルリン大学で化学の講義を聴く。1857年に英国に留学し染色技術を学ぶ。ホフマンのアニリン染料に刺激され、有機化学者としての研鑽を積んだ。リーベルマンとともに赤色合成染料アリザリンの工業的合成法を完成し、コールタール中のアントラセンの利用に成功した。1889年に過硫酸を発見し、これはカロ酸と名付けられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報