キダー(その他表記)Alfred Vincent Kidder

改訂新版 世界大百科事典 「キダー」の意味・わかりやすい解説

キダー
Alfred Vincent Kidder
生没年:1885-1963

アメリカの考古学者。ミシガン州に生まれ,1907年以降の精力的な野外調査によって中南米考古学の基礎を築いた。とくにペコス遺跡ではアメリカ考古学にはじめて層位的発掘と型式学的研究を定着させるとともに,民族考古学的方法の先鞭をもつけた。30年代にカーネギー財団マヤ・プロジェクトで形質人類学,遺伝学,動物学,植物学,化学等との提携による学際的研究を推進し,アン・シェパードとの共著《考古学者のための土器の研究》はその優れた成果の一つである。37年アメリカ考古学協会会長,42年アメリカ人類学会会長を歴任。50年の学界引退に際し,主として中南米考古学の業績を対象とするキダー賞が設けられた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キダー」の意味・わかりやすい解説

キダー
Kidder, Mary Eddy

[生]1834
[没]1910.6.25. 東京
アメリカの婦人宣教師明治2 (1869) 年アメリカ改革派教会教師として S. R.ブラウンとともに来日し,新潟英学校で教えたのち横浜で子女教育にあたり,これが発展してフェリス和英女学校となり,その校長をつとめた。宣教師 E. R.ミラーと結婚し (73) ,東京,盛岡その他で伝道した。また児童のために『よろこびの音』『ちいさき音』という定期刊行物長期間刊行した。

キダー
Kidder, Anna H.

[生]1840
[没]1913.11.23.
アメリカのバプテスト派婦人宣教師,教育家。 1875年,宣教師として来日し,森有礼の援助でのちの駿台英和女学校を設立して,その教育にあたり,伝道にも従事した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「キダー」の解説

キダー Kidder, Mary Eddy

1834-1910 アメリカの宣教師。
1834年1月31日生まれ。明治2年(1869)改革派教会から派遣され来日。ヘボン塾をひきつぎ,女子部を独立させて8年横浜にフェリス・セミナリーを開校,のちのフェリス和英女学校の基礎をつくる。14年以降は夫のE.R.ミラーとともに伝道につくし,明治43年6月25日東京で死去した。76歳。バーモント州出身。

キダー Kidder, Anna H.

1840-1913 アメリカの宣教師。
明治8年(1875)バプテスト教会から派遣され来日。その名にちなんで東京神田に設立された喜田英和女学校(のち駿台英和女学校と改称)の教師を38年間つとめる。救癩(きゅうらい)事業にもつくし,大正2年11月23日東京で死去した。73歳。ニューハンプシャー州出身。

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