ハウサ文学(読み)ハウサぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハウサ文学」の意味・わかりやすい解説

ハウサ文学
ハウサぶんがく

ハウサ語による西アフリカの文学の一つ。豊富な伝統をもつ動物物語,民族の歴史物語などの口承文芸のほかに,16~17世紀頃から,アジャミ ajamiと呼ばれるアラビア文字の一筆記体で書かれた年代記,歴史物,詩,諺などがある。現在の作品は,ボコ bokoと呼ばれるローマ字による表記が最も一般的であるが,イスラム関係の作品にはアラビア文字が使用されることが多い。代表的な作品には,民族間の戦争のために原本が失われてしまってはいるが,1350年頃から 1807年のハウサ族とフラニ族の戦争までを扱った『カノ年代記』がある。口承詩には,ドラムや弦楽器の伴うものもある。ハウサ語では,現代文学も少しずつ発表され,第2次世界大戦後はイスラムの影響をそれほどはっきりともっていない作品や,ヨーロッパの作品の翻訳物,社会性をもった作品や SF作品も出はじめている。

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