食の医学館 「ハスの実」の解説
はすのみ【ハスの実】
《栄養と働き&調理のポイント》
ハスの実は、沼や池、水田で栽培されている多年草のハスの果実からとれる実です。
ハスの地下茎はレンコンで、野菜として食べているものです。
ハスは夏に大型の淡紅色から白色の美しい花を咲かせます。果実は楕円形(だえんけい)で肥大し、ハチの巣のような形をしています。
この形から「ハス」の呼び名がついたともいわれています。10~11月に果実を採集し、天日で乾燥させて利用します。
〈下痢、婦人病にも効果が期待できる〉
○漢方的な働き
中国ではハスの実を「蓮実(れんじつ)」といい、強壮作用のある生薬として利用しています。
薬効としては、このほかに滋養強壮、婦人病、下痢(げり)止め、口のかわきなどに効果があるといわれています。
精力をつけるには、ハスの実をおかゆにして食べるのがよいとされています。