ハッカ住宅(読み)ハッカじゅうたく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハッカ住宅」の意味・わかりやすい解説

ハッカ(客家)住宅
ハッカじゅうたく

中国の江西省福建省広東省広西省湖南省などに分布するハッカ (客家)の住宅。四合院のような閉鎖的中庭式住宅もあるが,特徴的なのはおもに山間部に分布する四角形もしくは円形の「土楼建築である。4,5階の版築 (はんちく) 壁の建物で囲まれ,壁の厚さは 1m以上になる。下部の2,3階には窓などを設けず,城塞のようである。中庭の中心には,平屋建ての集会所がおかれ,冠婚葬祭などが行われる。規模が大きくなると,三重の「土楼」で囲まれるものがあり,70~80戸の家族が住む。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android