冠婚葬祭(読み)かんこんそうさい

日本大百科全書(ニッポニカ)「冠婚葬祭」の解説

冠婚葬祭
かんこんそうさい

は加冠の意で成年式を表し、子供の成長に伴う諸儀礼をいう。婚は婚礼、葬は葬式、祭は葬式に続く先祖供養の祭りをいう。このような個人の生涯における重要な節々に行われる一連の儀礼は、民俗学上の用語では通過儀礼、通過儀式、生涯儀礼などとよぶ。冠婚葬祭ということばは発言しやすいため盛んに使われているが、実際に使われる意味は、冠と婚と葬祭だけを個別にさしているとは限らず、これらに代表されるような伝承的な行事一般をいうことが多い。したがって、ある場合には、冠・婚・葬祭の行われるような、日常と違った生活を送る日を総称していい、ハレの日、物日(ものび)、祝儀、不祝儀などの用語に近い使い方をする。またある場合には、これらの機会にしばしば贈答や共同飲食を伴うところから、親類縁者や近隣の人々とのつきあいの機会、義理を果たすべき機会、旧来のしきたりや慣行を迫られる機会、というようにも理解されている。

[井之口章次]

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四字熟語を知る辞典「冠婚葬祭」の解説

冠婚葬祭

元服と結婚と葬儀と祖先さい。日本で古来人の世の四大礼式としてきた。

[使用例] 冠婚葬祭は、我が国伝統的四大礼であって、これすなわち我が国道徳の根本理念を支える儀式である[野坂昭如*とむらい師たち|1966]

[使用例] 死は、もはや、人々が集う冠婚葬祭の儀式に、たまたま附属するひとつの属性にしか過ぎなくなっていた[柴田翔*鳥の影|1971]

[解説] 日本古来の四大礼式。現在では、婚礼・葬儀・祖先の祭祀が主となっています。

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精選版 日本国語大辞典「冠婚葬祭」の解説

かん‐こん‐そう‐さい クヮン‥サウ‥【冠婚葬祭】

〘名〙 元服と結婚と葬儀と祖先の祭礼。日本で古来人の世の四大礼式としてきた。
※翁問答(1650)下「人倫の交(まじはり)、冠昏喪祭(クンコンソウサイ)、飲食、軍陳等万事の天理儀則を履(ふみ)をこなふ主宰なれば」

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とっさの日本語便利帳「冠婚葬祭」の解説

冠婚葬祭

本来「冠婚葬祭」は、元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の四つの儀式をいった。しかし現在は、「冠」は人生の通過儀礼、「祭」は年中行事的な祭事の意味に使われている。

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