ハドルメツム(その他表記)Hadrumetum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハドルメツム」の意味・わかりやすい解説

ハドルメツム
Hadrumetum

チュニジア東岸の古代都市。現スーサ。カルタゴによって建設されたが,第3次ポエニ戦争 (前 149~146) ではローマ側につき,市民ローマ市民権を与えられた。通商要地として栄え,2世紀までには植民市 (コロニア ) の資格を得た。土地豊穰でオリーブ油を産し,地方行政の中心地としても重要であった。のちバンダル族に占領され,一時東ローマが奪還したが,次いでサラセン支配下に入った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android