ハマタイゲキ(読み)ハマタイゲキ(その他表記)Euphorbia atoto

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマタイゲキ」の意味・わかりやすい解説

ハマタイゲキ(浜大戟)
ハマタイゲキ
Euphorbia atoto

トウダイグサ科の多年草。別名スナジタイゲキ。種子島,屋久島,琉球列島,台湾,マレーシアに分布し,海岸の砂地に生える。茎は叢生,分枝し,葉とともに多肉で太く,全株無毛,ときに基部近くは木質化する。葉は対生し長楕円状卵形で鈍頭,長さ約 3cm,幅約 1cm。花期は7~8月。集散花序を頂生または腋生する。花序の腺体は横長の楕円形ないし卵形。蒴果は径約 3mm,無毛で表面に凹凸がない。種子は径約 1mm,球形でかすかに4稜がある。茎葉がより密生する近縁種のボロジノニシキソウ E.sparrmanniは大東島に産するほか,ミクロネシア,オーストラリアに分布する。

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世界大百科事典(旧版)内のハマタイゲキの言及

【トウダイグサ】より

…和名はウルシに似た乳液が出ることによる。ハマタイゲキE.atoto Forst.f.は,九州,沖縄の海岸砂地に生える多年草。中国南部,台湾,東南アジア,太平洋諸島にかけ広く分布する。…

※「ハマタイゲキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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