集散花序(読み)シュウサンカジョ(その他表記)cyme

翻訳|cyme

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「集散花序」の意味・読み・例文・類語

しゅうさん‐かじょシフサンクヮジョ【集散花序・聚シュウ繖花序】

  1. 〘 名詞 〙 花軸が分岐して複数の花を着ける有限花序。花は一番最後に出た枝から咲きはじめていく。そのため、先端の花から順次下方に咲いていくか、円錐状の場合では中心から周縁に向かって順次開花する。アジサイの花序など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集散花序」の意味・わかりやすい解説

集散花序
しゅうさんかじょ
cyme

仮軸分枝による花のつき方。すなわち,軸の先端の生長点が一度止って花がつき,あらためてそのすぐ下から枝が出て伸長して花をつけ,さらにその下から分枝生長するような形となる有限花序の一つ。この場合ガマズミにみられるように分枝が比較的密集して出れば,多散花序となり,ミズキなどのように密集の度が一層激しくて花序全体が多肉化すれば団散花序となる。さらにその程度が進んで花序の軸が変形し花を包んでしまうようになるとイチジクにみられる隠頭花序となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む