ハマチ(読み)はまち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマチ」の意味・わかりやすい解説

ハマチ
はまち

硬骨魚綱スズキ目アジ科の1種ブリの若魚期の呼び名。いわゆる出世魚の本種には成長過程において、さまざまな地方的呼称がある。この呼び名は元来、関西地方や中国地方日本海沿岸で用いられていたが、近年瀬戸内海を中心に発展した養殖によって生産されたものを、大きさに関係なくハマチとよぶようになった。養殖物天然物に比較して脂肪が強いのが特徴とされる。沿岸環境の悪化に伴って発生が多くなった赤潮の問題は本種の養殖にとっても深刻である。

[沖山宗雄]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android