自然界から得られる物質の総称で,人工的につくられた物質に対する用語.天然の気体や各種鉱物など無機系の天然物もあるが,狭義には,石炭や石油から得られる炭化水素や生物体内から得られる天然有機化合物をさすことが多い.それらの化学構造は多岐にわたり,天然高分子であるデンプン,セルロース,タンパク質,DNA,RNAなどのほか,より低分子の脂質,糖,油脂,ろう,アルカロイド類,テルペノイド類,ステロイド類,抗生物質,ビタミン類,ホルモン類などがある.それらの天然物には,不斉炭素を含み生理活性を有するものが多く,特定の立体配置をもつものにしか,生理作用がみられないのが普通である.生理活性物質は合成化学上の標的化合物となっており,最近では,不斉炭素7個を含むテトロドトキシンの合成が達成されたり,糖タンパク質の合成が開始されるという進歩が続けられている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
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