日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハリオシギ」の意味・わかりやすい解説 ハリオシギはりおしぎ / 針尾鷸pintail snipe[学] Gallinago stenura 鳥綱チドリ目シギ科の鳥。シベリア南部で繁殖し、冬は南へ渡る。日本には冬鳥または旅鳥として渡来するが、その数は多くない。全長約25センチメートル、嘴(くちばし)はまっすぐで長い。体は黄褐色と黒の複雑な斑紋(はんもん)であるが、黒とクリーム色の縦の線が目だつ。タシギによく似ているが、尾羽の数が多く、タシギは14枚なのに対して26枚。外側尾羽は非常に細い。水田や湿地に、タシギとともにいることが多く、ミミズや昆虫の幼虫を食べる。[高野伸二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例