ハルシュタイン原則(読み)ハルシュタインげんそく(その他表記)Hallstein Doctrine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハルシュタイン原則」の意味・わかりやすい解説

ハルシュタイン原則
ハルシュタインげんそく
Hallstein Doctrine

1955年9月に西ドイツとソ連との間に国交が樹立されてからの西ドイツ外交政策の基本原則であった。立案者である外務次官 W.ハルシュタインにちなんで名づけられた。その内容は,西ドイツがドイツ国家の唯一の代表者であるという見解に基づき,他国 (対ドイツ戦勝国のソ連は例外) による東ドイツ承認は,西ドイツに対する非友好的行為とみなし,その国に対する関係を維持すべきかどうかを再考慮しようとするもの。この原則は,たとえば 57年のユーゴスラビアによる東ドイツ承認に際して適用され,西ドイツはユーゴスラビアと断交した。しかし,1960年代の終りから東ドイツ承認国が激増し,また W.ブラント政権の東方外交が展開されて,この原則はくずれていった。

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