最新 地学事典 「ハーパラ鉱」の解説
ハーパラこう
ハーパラ鉱
haapalaite
化学組成4(Fe, Ni)S・3(Mg, Fe)(OH)2の鉱物。六方晶系,格子定数a0.364nm, c3.402,空間群未決定。鱗片状結晶。褐赤色,不透明,金属光沢。硬度~1,比重3.6。反射光では褐色,明褐~灰褐色の多色性明瞭,褐赤~灰白色の異方性非常に強。バレリ鉱と同型の構造をもつ硫化物層と水酸化物層からなる鉱物で,原記載ではそれらの比が2:1.61である。フィンランド,Outokumpu鉱山付近のKokka蛇紋岩中にペントランド鉱,まれにマウヘル鉱・黄銅鉱などを伴う。日本では岐阜県高山市上宝町の飛驒外縁帯にある蛇紋岩中にペントランド鉱・磁鉄鉱などとともに産出。ここのものは多少のCu, Cr, Alを含み,硫化物層と水酸化物層の比が2:1.51~2:1.60。名称はOutokumpu鉱山会社の主任地質技師P.Haapalaにちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

