デジタル大辞泉 「バイラテラリズム」の意味・読み・例文・類語 バイラテラリズム(bilateralism) 通商問題などを多国間交渉によってではなく、相手国との2国間交渉で処理すること。二国間主義。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バイラテラリズム」の意味・わかりやすい解説 バイラテラリズムbilateralism 貿易バランス,通商交渉などを2国間で解決していこうとする考え方で,2国間主義と訳される。ガットおよび世界貿易機関 WTOなどの多国間の交渉で対処しようとする多国間主義 (マルチラテラリズム) に対する言葉。 1980年代以降,アメリカはバイラテラリズムへの動きを強めており,日米摩擦についても半導体協定,牛肉・オレンジ交渉,MOSS (Market Oriented Secter Selective) 協議,日米構造協議のように2国間協議に頼る傾向を強めている。また貿易交渉についても,米加自由貿易協定 (1989) など2国間で自由貿易を推進しようとする動きを見せている。バイラテラリズムは,当事者にとっては結果が早く出て,弾力的な対応が可能であるが,他方では差別的な扱いを招いたり,WTOの形骸化につながるという批判も強い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by