改訂新版 世界大百科事典 「バクダンウリ」の意味・わかりやすい解説 バクダンウリ (爆弾瓜)Cyclanthera explodens Naud. 熱帯アメリカ原産,ウリ科のつる性一年草。茎はつる性で3mあまり伸び,毛がなく,巻きひげで他物にからみつく。葉は互生し,三角状卵形で長さ6~9cm,ときにわずかに浅裂して基部は多少凹入し,長い葉柄があってわずかに毛が生えている。雌雄同株で,雄花は円錐花序を作り,雌花は1個が単生する。果実は肉質で円く,しばしば湾曲し,長さ2.5cmくらい,表面に硬いとげがある。果実は熟すと種子を遠くに飛ばす。学名のエキスプローデンスは,勢いよく飛ばすという意味である。昭和の初めころ日本に渡来しバクダンウリと名づけられたが,まれに好事家によって栽培されるぐらいで,ほとんど利用されることはない。執筆者:村田 源 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by