ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウリ科」の意味・わかりやすい解説
ウリ科
ウリか
Cucurbitaceae
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双子葉植物、離弁花類。巻きひげのあるつる性草本。葉は単葉または複葉で、互生する。花は単性で雌雄同株または異株で放射相称。雄花の萼(がく)は筒状となる。花冠は5浅裂ないし深裂するが、全裂するものも多い(カラスウリ、スズメウリ、ゴキヅルなど)。雄しべは3~5本で離生または合着し、1個の葯(やく)は1室、他は2室で、室は直立または屈曲する。雌花の萼筒は子房に合着する。子房は下位で3室、側膜胎座。花柱は単一または3裂し、柱頭は太い。種子は普通扁平(へんぺい)で胚乳(はいにゅう)がなく、子葉に養分を蓄える。世界に約100属980種、主として熱帯、亜熱帯に分布し、日本には9属17種が野生する。スイカ、カボチャ、キュウリなど、果実を食用にするために栽培されるものが多い。
[小林純子 2020年2月17日]
APG分類でもウリ科とされる。
[編集部 2020年2月17日]
…ウリは広義にはウリ科に属する栽培植物(ウリ類)やその果実の総称であるが,狭義にはマクワウリ(イラスト),メロン(イラスト),シロウリ,キュウリ(イラスト)などを含むキュウリ属の果実を指す。ウリ類の果実は,多肉・多汁な果肉を有するものが多いので,食用としての利用価値が高い。…
※「ウリ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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