バシャン(その他表記)Bashan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バシャン」の意味・わかりやすい解説

バシャン
Bashan

旧約,新約聖書に引用されている歴史的地方名。大部分は現在のシリア南部の地域にあたる。北はヘルモン山,西はガリラヤ湖,南はヤルムク川,東はハウラン高原に囲まれた高原地帯で標高 533~770m前後。肥沃で水も豊かなため農耕牧畜に適し,旧約聖書には豊かな牧場の象徴として登場する。旧約聖書によれば,バシャンはイスラエル人に占領されてマナセの半部族に与えられ,ソロモンの行政区の一つとなった。のちにアッシリア,ペルシア,セレウコス朝の支配を受け,ローマ時代にはローマの穀倉の一つであった。皇帝アウグスツスはこれをヘロデ大王に与え,新約時代にはバタネアと呼ばれた。

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