ヘルモン山(その他表記)Mount Hermon

改訂新版 世界大百科事典 「ヘルモン山」の意味・わかりやすい解説

ヘルモン[山]
Mount Hermon

アンチ・レバノン山脈南端レバノンシリア国境にある山。標高2814m。アラビア語ではジャバル・アッシャイフJabal al-Shaykh。北にベカー高原を望み,南はハウラーン山地からシリア砂漠とつらなる。アッシリア語フェニキア語,そして旧約聖書にもその名をのこしているのは,古代以来の山岳信仰にかかわる山であるからで,カナン地方では最も高い山でもある。

 古代信仰の遺跡は,第2峰のカスル・アンタルQaṣr Antarに残っているが,なかにはローマ時代のものと確認されているのもある。アラブは,白髪・白鬚の長老シャイフ)の顔を,雪をいただき白い雲をなびかせるこの山の姿に思いあわせたところから,〈シャイフ山〉と呼んだともいう。山麓の村は多くの泉と清水に恵まれ,上質のブドウを産することでも知られている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘルモン山」の意味・わかりやすい解説

ヘルモン山
ヘルモンさん
Mt. Hermon

アラビア語ではジャバル・アッシャイフ Jabal ash-Shaykh。ダマスカスの西,シリアとレバノンの国境に位置し,頂上に雪をいただく高山で,標高 2814m。アンティレバノン山脈の南端とも考えられ,山麓にヨルダン川水源がある。ヘルモンは「禁じられた場所」を意味し,古来聖地とされている。 1967年の中東戦争後,その南と西の山腹は,約 100km2にわたって,ゴラン高原の一部として,イスラエルの管理するところとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...

五月晴れの用語解説を読む