バフムート(その他表記)Bakhmut

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バフムート」の意味・わかりやすい解説

バフムート
Bakhmut

ウクライナ東部,ドネツク州の都市。1924~2016年アルチョモフスク Artemivsk。州都ドネツクの北約 70km,ドネツ川支流のバフムート川に臨む。ドンバスドネツ炭田)北部の工業都市。17世紀にクリミア・タタールからロシアを守る要塞として建設され,1701年にピョートル1世(大帝)によって製塩産業が始まったが,7年後にコンドラティ・ブラービン反乱によって破壊された。1783年に行政上の都市となり,19世紀には製塩業が復活,地元でとれる石灰石コークス原材料に化学工業も興った。金属加工業や軽工業も発達している。製塩研究所や各種専門技術学校,医療,教員養成,音楽関係の教育機関がある。ウクライナ戦争では数ヵ月に及びロシアによる攻勢の中心となった。人口 7万1094(2022推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 大帝

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android