ドネツク州(読み)ドネツク(その他表記)Donetsk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドネツク州」の意味・わかりやすい解説

ドネツク〔州〕
ドネツク
Donetsk

ウクライナ東部の州。州都ドネツク。大部分が波状平原のステップ地帯に入り,北東部にドネツ丘陵,南西部にアゾフ高地があり,南はアゾフ海に面する。ほとんどの住民が共和国が都市に居住。ドンバス (ドネツ炭田) 重工業地帯の西部を占める大工業発展地域で,石炭岩塩などの資源があり,ウクライナ第1の生産高をもつ採炭業をはじめ,鉄鋼,非鉄冶金 (鉛,水銀) ,化学 (石炭化学,ソーダ,肥料) ,重工作機械,セメント,ガラス,食品 (食肉,水産物加工,酪農製品) ,繊維,縫製などの工業が発達している。農業も発展していて,中部の工業発展地域には近郊農業が,西部,北部,南部で穀物 (コムギ,トウモロコシ) ,ヒマワリ果樹などの栽培と畜産が行われる。主要交通路は鉄道で路線密度は高く,水運,空運も発達している。面積2万 6500km2。人口 534万 6700 (1991推計) 。

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