ドネツク州(読み)ドネツク(その他表記)Donetsk

共同通信ニュース用語解説 「ドネツク州」の解説

ドネツク州

ウクライナ東部の州。隣接するルハンスク州とドンバス地域を構成する。ロシアによる2022年の本格侵攻前の人口は約400万人。ソ連時代から石炭鉄鋼冶金やきんを中心とした重工業地帯として発展した。14年以降の東部紛争で、ロシア側は州都ドネツクなど一部地域を実効支配。22年9月にはプーチン大統領が一方的に併合を宣言した。ロシアは徐々に制圧地域を広げ、今年8月、州の79%を掌握したと主張した。(キーウ共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドネツク州」の意味・わかりやすい解説

ドネツク〔州〕
ドネツク
Donetsk

ウクライナ東部の州。州都ドネツク。大部分が波状平原のステップ地帯に入り,北東部にドネツ丘陵,南西部にアゾフ高地があり,南はアゾフ海に面する。ほとんどの住民が共和国が都市に居住。ドンバス (ドネツ炭田) 重工業地帯の西部を占める大工業発展地域で,石炭,岩塩などの資源があり,ウクライナ第1の生産高をもつ採炭業をはじめ,鉄鋼,非鉄冶金 (鉛,水銀) ,化学 (石炭化学,ソーダ,肥料) ,重工作機械,セメント,ガラス,食品 (食肉,水産物加工,酪農製品) ,繊維,縫製などの工業が発達している。農業も発展していて,中部の工業発展地域には近郊農業が,西部,北部,南部で穀物 (コムギ,トウモロコシ) ,ヒマワリ果樹などの栽培と畜産が行われる。主要交通路は鉄道で路線密度は高く,水運,空運も発達している。面積2万 6500km2。人口 534万 6700 (1991推計) 。

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