ばらの精(読み)ばらのせい(その他表記)Le spectre de la rose

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ばらの精」の意味・わかりやすい解説

ばらの精
ばらのせい
Le spectre de la rose

1幕のバレエ。音楽 C.ウェーバー (H.ベルリオーズによる管弦楽の編曲版) 。振付 M.フォーキン。装置 L.バクスト。 T.カルサビナ,V.ニジンスキー主演で 1911年初演。 T.ゴーチエの詩に基づくロマンチック・バレエ。開け放された窓からばらの精が舞込んできて,ばらを持って眠っている少女の周囲踊り,続いて少女とともに踊る。だが,夢は長く続かず,ばらの精は消え去る。ばらの精を演じたニジンスキーは,ここで空気のように軽々と跳躍し窓の外に消えたという。この作品は S.ディアギレフバレエ・リュスの主要なレパートリーであった。

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デジタル大辞泉プラス 「ばらの精」の解説

バラの精

ロシア出身の振付家ミハイル・フォーキン振付によるバレエ(1911)。原題《Le spectre de la rose》。初演はディアギレフ率いるバレエ・リュス。花の精をニジンスキーが演じた。

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世界大百科事典(旧版)内のばらの精の言及

【バレエ・リュッス】より

…この成功によりディアギレフはパリの芸術社会で注目を浴び,多くの才幹がその周囲に集まったばかりでなく,バレエ・リュッスの作品に進んで協力することになった。その結果生まれたのが詩人ボードアイエJean Louis Vaudoyer(1883‐1963)の提案による《バラの精》(1911),J.コクトー台本の《青い神》(1912)であり,《ダフニスとクロエ》(1912),《遊戯》(1913)には,それぞれラベル,ドビュッシーが新曲を書き下ろしている。しかしこの時期においては上演作品の主流はロシア・エキゾティシズムであり,ストラビンスキーはそのディアギレフの意図を踏まえて《火の鳥》(1910),《ペトルーシカ》(1911),《春の祭典》(1913)を作曲し,新進作曲家として世に出た。…

※「ばらの精」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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