バラーバル丘石窟(読み)バラーバルきゅうせっくつ(その他表記)Barābar Caves

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バラーバル丘石窟」の意味・わかりやすい解説

バラーバル丘石窟
バラーバルきゅうせっくつ
Barābar Caves

インド,ビハール州ガヤー北方のバラーバル丘にある石窟群。前3世紀中葉に開掘された4つの石窟が著名。カルナ・カウハル窟,スダーマ窟,ローマス・リシ窟は,チャイティヤ窟の先駆的形式として注目される。ビスバジョプリ窟も同様の構造をもつが未完成。これら4窟は銘文から,マウリヤ朝アショーカ王が治世 12~19年目頃アージービカ派教団に寄進したものであることが知られ,インド最古の仏教石窟とみなされている。この丘の南に,やや年代が下るが,同じくマウリヤ朝時代の石窟群をもつナーガールジュニ丘がある。

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