バリアン(読み)ばりあん(その他表記)Russell Harrison Varian

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バリアン」の意味・わかりやすい解説

バリアン
ばりあん
Russell Harrison Varian
(1898―1959)

アメリカの物理学者、電子工学者。ワシントン生まれ。スタンフォード大学学位を取得し、同大学物理研究所の研究員となる。マイクロ波エレクトロニクスの研究を中心に行い、1939年、弟のシガードSigurd F. Varian(1906―1961)らと共同して、電子ビームの速度変調を利用した電子管クライストロン」を発明、これはマイクロ波の増幅・発振用として使用され、レーダー発達に貢献した。1940年からスペリー・ジャイロスコープ社の研究員となる。

内田 謙]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のバリアンの言及

【核磁気共鳴】より

…しかしエチルアルコールなどにおいて化学シフトが観測されると,NMRの有機化学における大きな可能性が直ちに認識された。アメリカの小さな科学機器メーカーであるバリアン社は1961年,その第1号機NMR装置を市場に送った。その後シムコイルや試料の回転等の分解能向上法が考案され,実用的価値が高まった。…

※「バリアン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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