大学事典 「バリャドリード大学」の解説
バリャドリード大学[スペイン]
バリャドリードだいがく
スペイン北西部カスティーリャ・イ・レオン自治州のバリャドリードにある13世紀創立の公立大学。その起源に関してはさまざまな説を持つ。パレンシアに設立されたイベリア半島最初の大学パレンシア大学が起源ともされる。最も有力な説とされるのは,1292年にサンチョ4世によって司教座付属学校として許され,1346年に教皇クレメンス6世により正式な認可を得たという説である。16世紀になるとサラマンカ,アルカラ両大学とともにイベリア半島における三大大学として重要視される。とくに法学と医学の教授に力点が置かれた。サラマンカ大学とともに外国人に対するスペイン語教育に定評があり,国際交流も積極的に行っている。現在,バリャドリード市内のほかにカスティーリャ・イ・レオン自治州内のパレンシア,セゴビア,ソリアにもキャンパスを持つ。
著者: 安藤万奈
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報