日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルカム」の意味・わかりやすい解説 バルカムばるかむ / 馬爾康 中国、四川(しせん)省北西部、アバ・チベット族(蔵族)チャン族(羌(きょう)族)自治州中部の県級市で、同自治州の政府所在地。揚子江(ようすこう)水系上流域、大渡河(だいとが)支流のソマンチュ河流域の川西高原上に位置する。人口5万5388(2015)。1953年理県から四土地区を分けて四土県とし、1956年バルカム県と改め、1958年自治州政府所在地となった。2015年市制施行。谷底平野での農牧業のほかに森林工業が盛んである。旧跡として、チベット仏教黄帽派(ゲルク派)の寺院である大蔵寺がある。[小野菊雄・編集部 2017年8月21日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例