日本大百科全書(ニッポニカ) 「バルベ・ドールビイ」の意味・わかりやすい解説
バルベ・ドールビイ
ばるべどーるびい
Jules Barbey d'Aurevilly
(1808―1889)
フランスの小説家、批評家。ノルマンディーの名家の出身。写実主義、自然主義に抵抗し、超自然主義的で悪魔的な面を強調した作品を残す。批評家としては、ブルジョアジーの低俗さ、時流にのる作家たちを徹底的に攻撃した。評伝に『ダンディスムとG・ブランメル』Du dandysme et de G. Brummel(1845)、長編小説に『昔の情婦』(1851)、『魅入られた女』(1854)、『騎士デ・トゥーシュ』(1864)、短編小説集に『魔性の女たち』L'Ensorcelée(1874)、批評集に『作品と人物』(1860~1909)などがある。
[横張 誠]