バルラス(その他表記)Barlas; Barulas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルラス」の意味・わかりやすい解説

バルラス
Barlas; Barulas

チムール (帖木児)の出身部族として知られるモンゴル系の1部族。『元朝秘史』には,チンギス・ハン曾祖父の兄から出た氏族として,大バルラス,小バルラスの名がみえる。チムールの5代前の先祖カラチャルは,13世紀前半にチャガタイ・ハン国の宮廷内で有力者であったとされているが,その存在は疑わしい。 1336年チムールが生れたとき,彼の一族は零落していたが,チムールは盗賊団の首領として次第に頭角を現し,ついに 60年頃バルラス部のかつての領地であったサマルカンド南方のケシュ (→史国 ) とその周辺の支配権を獲得して,その後の発展の基盤をつくった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 帖木児

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む