バルーチ語(読み)バルーチご(英語表記)Baluchi

改訂新版 世界大百科事典 「バルーチ語」の意味・わかりやすい解説

バルーチ語 (バルーチご)
Baluchi

イラン語派西部グループの言語。イラン南東部とパキスタン南西部にまたがるバルーチスターン中心に,アフガニスタン南部,イラン内部の各地,およびトルクメニスタン共和国のマリメルブ)等で,約150万~250万人(1959推定)により話される。広大な地域に広がっているため多く方言からなるが,相互理解が可能である。文学的言語としての発達は最近のことで,特にパキスタンではバルーチ語の印刷物が多く見られる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のバルーチ語の言及

【ルーマニア】より

…トランシルバニアでは,18世紀後半からラテン系民族としての自覚と民族文化の復興を呼びかけた言語学者・歴史家のグループが活躍し,彼らはトランシルバニア学派と呼ばれた。 19世紀の民族解放運動の時期には文学の近代化も促進されるが,その中で決定的な役割を果たしたのは,1848‐49年の革命に参加したロマン派の文学世代,言語学者・詩人のエリアーデ・ラドゥレスク,詩人アレクサンドリ,小説家ネグルッジCostache Negruzzi(1808‐68),歴史家コガルニチャーヌバルチェスクらであり,これ以後,西欧文学の影響が強まる中で,近代文学が確立されていった。ロマン派の最後の代表者で,ルーマニア詩の最高峰を築いたエミネスクは,今日まで最大の国民詩人としての地位を保っている。…

※「バルーチ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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