バレエ・コミック・ド・ラ・レーヌ(その他表記)Ballet comique de la reine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

バレエ・コミック・ド・ラ・レーヌ
Ballet comique de la reine

バレエ作品。「王妃のバレエ・コミック」。アンリ2世の妃カトリーヌ・ド・メディシスの命により,ジョアイユーズ公とマルグリット姫の婚約を祝うために,1581年パリのブルボン宮でバルタザール・ド・ボージョアイユの演出で上演された宮廷バレエ。バレエの名を冠した史上最初の作品といわれる。ギリシア神話の一つ,ユリシーズのキルケからの脱出譚に基づく一貫した筋をもち,踊りをはじめ独唱,合唱,朗唱,器楽演奏などを含む総合的な舞台で,夜 10時から夜明けの3時半頃まで続き,1万人余の観客が観劇したという。フランスの威信と富力を誇示するようなこの大スペクタクルはヨーロッパ中の宮廷に喧伝され,まねる宮廷が多かった。

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