バレンシアの大聖堂(読み)バレンシアのだいせいどう

世界の観光地名がわかる事典 「バレンシアの大聖堂」の解説

バレンシアのだいせいどう【バレンシアの大聖堂】

スペイン東部の地中海に面した港町バレンシア(Valencia)にある大聖堂カテドラル)。◇聖母マリアに捧げられたもので、正式名称は「サンタマリア大聖堂」。スペインのカテドラルとしては中程度の規模である。13~14世紀に、かつてのモスク(イスラム礼拝堂)跡に、ゴシック様式の聖堂として建てられたが、その後も改築増築が続けられたことから、後世バロック様式や新古典主義様式も混じっている。ファザードの完成はもっとも遅く、1703年である。聖堂の隣にあるミゲレテの塔は、1420年に完成した八角形でゴシック様式の高さ70mの塔で、螺旋(らせん)階段を使って上ることができる。塔の上からはバレンシアの市街が一望できる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android