大学事典 「バレンシア大学」の解説
バレンシア大学[スペイン]
バレンシアだいがく
スペイン東部,地中海に面したスペイン第3の都市バレンシアにある公立大学。司教座学校としての起源は1245年に遡る。15世紀のバレンシア市の繁栄を背景に,市当局が大学設置へと動いた結果,1499年に設立された。1501年に教皇アレクサンドル6世に認可され,1502年にアラゴン王国のフェルナンド2世が特権を認めた。都市とともに発展し,17世紀から18世紀半ばに最も繁栄した。中でも植物学に関しては,1567年に植物園が設立され,薬草の研究が行われた。現在も植物園は存在し,地中海沿岸特有の植物の保存等に努めている。三つのキャンパスに約5万5000人の学生が集う。サイエンス・パークを有し,企業と共同で新しい研究にも取り組んでいる。
著者: 安藤万奈
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報