改訂新版 世界大百科事典 「バーミンガム運河」の意味・わかりやすい解説
バーミンガム運河 (バーミンガムうんが)
Birmingham Canal Navigations
イギリス,イングランド中部,ウェスト・ミッドランズ州のバーミンガム周辺にある運河の総称で,イギリスの内陸水路網の中心的位置を占める。総延長約166km,閘門(こうもん)総数139,最小幅2.1m。幹線のメーン・ライン運河のほか,バーミンガム・フェーズリー運河,ワーリー・エシントン運河などが1768年より順次開削された。これらの運河網はさらに,ウースター・バーミンガム運河を通じてセバーン川と,グランド・ユニオン運河でテムズ川と,トレント・マージー運河でトレント川,マージー川とそれぞれ接続されるため,北海と大西洋,アイリッシュ海を結びつけることになった。現在は国有化され,おもにクルージング用小型船が利用している。
執筆者:長谷川 孝治
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