最新 地学事典 「パイエルス応力」の解説
パイエルスおうりょく
パイエルス応力
Peierls stress
塑性変形において転位を動かすのに必要な応力をいう。パイエルス・ナバロ応力とも。結晶内部のすべり面に沿って転位線が動くとき,その位置エネルギーは結晶格子を反映して周期的に変化する。これをパイエルス・ポテンシャルという。熱運動なしに(すなわち絶対零度において)転位がこのポテンシャル障壁を越えて動くのに必要な剪断応力が,パイエルス応力τpである。同一結晶の中では,すべり面の格子間隔が大きく,バーガース・ベクトルが小さいすべり系のτpが小さいため,すべりやすい。参考文献:鈴木秀次(1967) 転位論入門,アグネ
執筆者:清水 以知子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

