パイロクスフェロアイト(その他表記)pyroxferroite

改訂新版 世界大百科事典 「パイロクスフェロアイト」の意味・わかりやすい解説

パイロクスフェロアイト
pyroxferroite

月の海の岩石に最初に発見された準輝石の一種。化学組成は(Fe083Ca013Mg002Mn002)SiO3に近く,三斜晶系Pīの対称を示す。色は黄色,比重は3.8(計算値)。地球に普通な準輝石の一種,パイロクスマンジャイトMnSiO3のMnをFeで置換した結晶構造をもつ。月の海の粗粒の岩石の末期晶出鉱物として,シリカ鉱物,オージャイト,斜長石,チタン鉄鉱などとともに産する。人工では数kb(=108Pa)以上の高圧下で合成することができる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 武田

世界大百科事典(旧版)内のパイロクスフェロアイトの言及

【輝石】より

…サブカルシックオージャイトsubcalcic augiteはごくまれで,すべて準安定相である。また月の玄武岩中において初めて発見されたパイロクスフェロアイトpyroxferroiteは準輝石であるが,その化学組成はほぼ(Ca0.15Fe0.85)SiO3であり,これも準安定相である。単斜エンスタタイトは隕石に含まれることがある。…

【輝石】より

…サブカルシックオージャイトsubcalcic augiteはごくまれで,すべて準安定相である。また月の玄武岩中において初めて発見されたパイロクスフェロアイトpyroxferroiteは準輝石であるが,その化学組成はほぼ(Ca0.15Fe0.85)SiO3であり,これも準安定相である。単斜エンスタタイトは隕石に含まれることがある。…

※「パイロクスフェロアイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む