ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パキポディウム」の意味・わかりやすい解説
パキポディウム
Pachypodium
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キョウチクトウ科(APG分類:キョウチクトウ科)の1属。南アフリカに5種、マダガスカルに20種自生する。デンシフロールム種などが知られるが、特異な形態を示す植物で、幹があまり太らないものから、瓶形、壺(つぼ)形、塊根性のものまであり、つぼ植物と称される一群に属する。幹には普通1対、種によって3本の刺(とげ)がある。幹を傷つけると白い汁液を出す。花は大きく、花色は種によって白、黄、赤色など。小形種は周年冷涼な高地に分布する。多くは高温生育型で、20℃以下になると葉が色づき始め、15℃以下で落葉し始める。生育旺盛(おうせい)でじょうぶな植物であるが、傷をつけると腐敗しやすい。
[後藤寿明 2021年6月21日]
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